主食:舞台

フリーライターが語る舞台のこととか、散文とか。

観劇遍歴を語ってみる

自己紹介の記事で興味関心のある事を観劇と書きましたが、
具体的に何を見るのかという話はしていなかったので、具体的な話をしようかと思います。

1.初観劇は『あの歌劇団

まあ、この書き方でお察しの事とは思いますが、人生で初めて観た舞台は宝塚でした。
十数年前、元々舞台観劇が好きな母に連れられ、舞台『ベルサイユのばら フェルゼンとマリーアントワネット編』を観たのが最初です。

その後、現在も女優として活躍している紫吹淳さんのファンになり、お披露目公演の『大海賊』から退団するまでを見届けました。
そして、紫吹さんの退団と共に、宝塚は観なくなってしまったので、子供の頃のほんの数年だけしか宝塚は観ていません。

2.私の人生を変えた『あるユニット』

その後も、芝居よりの公演をするお笑い芸人さんを好きになるなど、なんとなく趣味が舞台観劇に近い状態は続いていきます。

そして、2007年。私はあるユニットに出会いました。
今や日本一チケットが取りにくいと言われる演劇ユニット『TEAM NACS』さんです。
当時は『HONOR』という舞台の上演中だったのですが、どうせチケットは取れないだろうと観なかった事を今になっても後悔しています。(その後DVDで見ました。今では1番好きな演目です)

TEAM NACSさんの舞台で初めて観たのは『COMPOSER』という音楽家たちの舞台。
『COMPOSER』はとにかく、安田顕さんの迫力が凄まじかった。
舞台のDVDを観る前、ネプリーグにTEAM NACSの皆さんが出演されていたのを見たので、そことのギャップでやられてしまいました。

当時は、大泉さんがたまに全国ネットに出る程度だったので、ファンになったものの、供給が少なく、彼らの拠点である北海道に強い憧れを抱いていました。
TEAM NACSさんの所属事務所『CREATIVE OFFICE CUE』さんでは『CUE DREAM JAM-BOREE』というイベントが2年に1度、札幌で開催されているのですが、2010年に開催されたこのイベントに行った時、大袈裟ではなく、人生が変わりました。


この年の会場はきたえーるというアーティストのライブも行うような大きな会場で、会場にはスタンド席に沿うように後ろの方まで花道が組んであり、タレントの皆さんが花道を使って、後ろの方まで有り余るほどのファンサービスをしてくれました。
その姿を見て「あぁ、この人達に一生ついていこう」と決意を固めました。
そして、その後の私は年1ペース(一番多かった年は年4)で北海道に通う様になり、1人旅も覚えましたし、現地でのお友達もたくさんできる様になりました。
TEAM NACSさんは間違いなく、今の私を形成する要素の1つです。

3.それまでの趣味嗜好を変えられた『ある舞台』

TEAM NACSさんをはじめ、比較的大分年上の俳優さんを好きになる傾向にあったのですが、2016年に趣味仲間にある舞台のDVDを見せてもらい、世界が一変しました。

その舞台とは『大江戸鍋祭』。
制作会社のる・ひまわりさん明治座さんのタッグで年末に上演されている『祭シリーズ』と言われる舞台の一つです。
当時の私は、若手俳優さんに疎く、出演されている俳優さんを殆ど知らなかったのですが、皆さん素晴らしい方ばかりで、若手にもこんなに凄い俳優さんたちがいるんだとえらそうなことを思ったのがきっかけでした。

その年は祭シリーズの上演がなく、初めて生で観たのは、『僕らの図書室 特別授業』でした。
『僕らの図書室』もシリーズ化されており、今まで何度か上演されている一風変わった朗読劇の舞台です。
この時はミュージカル俳優の原田優一さんが一員として出演されていたのですが、原田さんが担当したパートはミュージカルと朗読劇がコラボレーションした、中でも特殊なものでした。
あまりにも素晴らしい歌声に圧倒され、今でも好きな演目の1つです。

それ以降、る・ひまわりさんの舞台を見ていくうちにどんどん好きな俳優さんが増えていき、今では好きな俳優さんの中でも年の近い俳優さんの割合が大きくなりました。

こんな具合で、人生の半分くらいは劇場にいる生活を送っています。
最近、また新たな扉も開いたところなので、この先一体どんな世界が待っているのか楽しみでなりません。