主食:舞台

フリーライターが語る舞台のこととか、散文とか。

初心者ライター気づく。「ライターってエンターテインメント業なのでは?」

ライターの技術であるとか、心得の様なものを読んでいると必ず出てくるワード。
『読者を意識する』
もちろん、そんな事は分かっているつもりでした。
でも、『ライター』の自分が書いたnoteの記事を読み返して思いました。

「あれ?私、自分の書きたい事しか書いてないな」

恥ずかしながら、今更気づきました。
それなりに著名な方ならまだしも、一般人の私が書きたい事を書いた所で、読んでくれる人は殆どいません。
私は記事の向こう側にいる『読者』を意識した文章を書いていなかったのです。

何気なく見ていた『推し』の発言に気づかされた

エンターテインメント業に従事している方は、「お客様にどう楽しんでもらうか」、「どうやったら笑顔になってもらえるか」という事をよく口にしています。

今までは、『お客さん』としてその発言を捉えていました。
しかし、ライターは『読者』を意識した記事を書くべきだと気づいた私は、この発言はライターにも当てはまるのではないかと考えました。

表現する人達は自分が好きな事だけをしている訳じゃない

歌う事が好きな人、お芝居をする事が好きな人、そう言った方が歌手になったり俳優さんになったりします。
でも、だからと言って、自分が好きな事だけをしていればいいという訳ではありません。
自分が好きな事をして、『お客様』が楽しんでくれるというのは一番ベストな形ではありますが、多くの場合、『お客様』を楽しませるという事が先決だと思います。

私も文章を書く事が好きで、自分の好きな事を伝えたくてこの仕事を始めました。
でも、だからと言って好きな事を好きな様に書いていい訳ではないのです。
「当たり前な事を言うな」という話ですが、趣味で文章を書いていた人ほど、それに気づきにくいのではないでしょうか。

『ライター』が書いた記事の向こう側には『読者』がいます。

SNSである一定の物事について熱く語ったブログがバズったりしていますが、あくまでもそれは『一ファンの書いた記事』なのであって、『ライター』は同じノリで書いてはいけないのです。

仕事としてのライターには『読者』という名の『お客様』がいます。
その『お客様』にどうやって楽しんでもらうか、どんな気持ちで読んでもらえるか、それを意識して書く必要があります。

ライターもエンターテインメント業だ

『自分の表現で見ている人を楽しませる』ことが『エンターテインメント業』だと思っているのですが、私は、文章を書く事も一つの『表現』だと思っています。

それを踏まえると、ライターとして文章を書いて『読者を楽しませる』ことも『エンターテインメント業』ではないでしょうか。
常に記事の向こう側にいる『読者』の事を考え、書く。
それを念頭に置いて考えれば、自分が書きたいだけの自己中心的なテーマや企画にならずに済むのではないでしょうか。

この考え方に気づいた事により、非常にスッキリと『ライター』の立ち位置について理解出来ました。
また、自分の陥っていた勘違いにも気づく事が出来ました。

まだ駆け出しのペーペーですが、少しでも『読者』の皆さんの心に残る様な文章を書けるように精進してまいります。