主食:舞台

フリーライターが語る舞台のこととか、散文とか。

販促回というものがあるらしいーキラメイジャー31話ー

戦隊モノにはクリスマス近くにオモチャを宣伝する販促回なるものが存在すると聞きまして。

そして今回のキラメイジャーのサブタイトルは『おもちゃ』。

あまりにも分かりやすい……(笑)

キラメイ音楽祭はいよいよ最終回、宝路の登場です。

れっつ販促

今回のキラメイジャーはお仕事民を除いた充瑠と宝路の2人で進行。

冒頭にいきなり邪面獣ピンチインアウトダガメス登場。全てのものの大きさを自由自在に変える能力で小さくされてしまった充瑠たち。
吹き飛ばされた先で何とおもちゃとして小学生の男の子に拾われてしまう。充瑠たちの運命やいかに~。

という、おもちゃを全面に出してくる回でした。

如何せん私は戦隊モノ初心者なので分からなかったのですが、歴々の方たちによると、クリスマス商戦に向けた販促回でここまで露骨にアピールしてくる事は今まで無かったとの事。

確かに小さくなった彼らは完全におもちゃとして扱われてましたし、お子さんたちに「こういう風に遊びたい!!」と思わせるには絶好の回でした。

見る目がある充瑠

『もしおもちゃが喋ったら……』というのはよくある話ですが、今回それを発案するのが充瑠というのが何ともキラメイジャーらしい。

人が一番キラキラしている瞬間を見抜く力がある充瑠。

宝路が登場した時も『人助け』をしている瞬間が一番輝いてると見抜いていました。

でも、彼がれっきとした主人公である理由は「人をちゃんと見る力があるから」なんじゃないかなと思っています。
今回だって、一番近くにいたはずのマブシーナにも分からなかった”人助けをして何よりも輝いている”宝路の姿を見て、「宝探しが今の俺の生きる道なんだ」と言っている宝路を嘘つき呼ばわりしているし。
(下記noteより引用)

今回は充瑠たちを拾った龍生くんが幼いながらも『我慢』をしていると気づき、本当は母親と一緒にいる時間が一番キラキラしていると見抜いた充瑠は「どうして伝えなきゃいけないことがあるんだ!」と彼に接します。

『もしおもちゃが喋ったら……』というファンタジーを入れつつも、しっかりと見ごたえのあるストーリーに仕上げていく手法。流石です。

ザ・昭和歌謡

キラメイ音楽祭、トリを務めた宝路の『ワンダー守護神』。
作詩を阿木燿子さん、作曲を宇崎竜童さんが担当するというゴリゴリの昭和歌謡に仕上がっていました。

宝路は博多南さんのお兄さん、という事で劇中でも度々見ているお子さんの親御さんも知らないんじゃないかと思う様なギャグを連発したりしています。

その為コンセプトが昭和歌謡寄りになったのでしょう。

調べたところによると、特撮でこの組み合わせというのは『仮面ライダーBLACK』の主題歌と同じだそうで、まさに昭和ど真ん中の作品。

曲振りの画面も以前のブラウン管テレビよりもさらに前、ダイヤル式のテレビのイラストが出てくるという徹底ぶりでした。


次回は『ナゾカケ邪面』として芸人のねづっちさんがゲスト声優で登場。
『なぞかけ』は年齢を問わない面白さがあるのでもしかしたら第2次なぞかけブームくるかも……。
来週は「整いました」がトレンド入りする気配を感じます。

ではまた来週。