主食:舞台

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他人は変えられないということ

人間関係でイライラしてしまうことって誰でもあると思います。

私も前職でかなりストレスをためこんでいました(笑)

まぁ、今はこんな風に(笑)なんて言ってられますけど、当時は大分深刻な問題。

詳細は相手の名誉にもかかわるので省きますが、まあとにかく厄介で毎日のように怒っていました。

そんな時、ある言葉に出会ったんです。

「他人は変えられない」

人が人を叱るとき、そこに発生する原因は様々で、表面的なものだったり、ルール化すれば何とかなることもあります。

しかし、どうにもならないこともあります。

それは相手の性格に由来するもの。

わたしたちは往々にして、それさえも自分の力でなんとかしようとしてしまいます。
しかし、こちらがいくら口を酸っぱくして言っても、こればかりは相手がどうにかするしかないのです。

それでも自分の力でなんとか「改善」しようとするのは「相手の人格を変えようとしている」ことに他なりません。
もちろん、そんなことは不可能です。

「人格を変えようとしている」なんて大袈裟だと思うかもしれませんが、例えばこういうことはないでしょうか。

いつまで経っても挨拶ができない人がいる。挨拶をすることは社会人として当然だと言っているのに、理解してくれない。
部屋の掃除をしろといっているのに、いつまで経ってもあちこちにゴミが散乱している

前者はルールの面もありますが、結局のところ「挨拶なんてどうでもいい」「部屋が汚くてもかまわない」と相手が思っている以上、こちらが必死に働きかけても相手はそれを良しとしません。

自分で自分を変えることすら難しいというのに、他人を変えることなんてできないのです。

この考えを知ってから、私は無駄に怒ることがなくなりましたし、前職の件でも「この人はもうどうにもならないんだな」と諦めがつきました。

もちろんそれで割り切れないこともあると思います。業務に支障がでるほどのミスをするとかだったら、それはなんとしてでも変える必要があります。

しかし、怒りをぶつける前に一度立ち止まって「今の自分がやっていることは、他人の人格を変えようとしていないか?」「自分にはどうにもならないことをしていないか?」と考えてみてはどうでしょう。

「他人は変えられない」

これを知っているかいないかで、人間関係は結構変わると思います。

ではまた。

#自分にとって大切なこと