主食:舞台

フリーライターが語る舞台のこととか、散文とか。

ネコミミ回かと思わせておいてーキラメイジャー41話ー

シリアスに締めくくられた第40話からのまさかのネコミミ回。

いやいやいくらなんでも終盤に攻めすぎですよキラメイジャーさん。

・・・ってなってたのは視聴前まで。

先週も同じようなこと書きませんでしたっけ?
なにこれデジャヴ????

先週からの布石か?

スランプに陥ってしまい、いい邪面師が作り出せないクランチュラ。
クランチュラのモットーは「地球の文化を使った邪面師で楽しく地球制服」しかし、ヨドンナは効率&強さ重視で、奇抜さも面白さもいらないと聞く耳なし。
とにかく強ければ何でもいいとクランチュラに詰め寄ります。

「0からアイデアを作るのは大変なんだよ!!」ってクランチュラのセリフは先週からの布石かと・・・。
まさかのクリエイター回2連続です。
しかし敵キャラにこんなスポットが当たる回ってあるんですね。

クランチュラのメイン回だった

マネキネコ邪面によって中身がネコになってしまった充瑠と瀬奈と小夜。
瀬奈と小夜は為朝たちに回収されますが、なんとネコになった充瑠(以下ネコ充瑠)はクランチュラについて行ってしまう。
クランチュラがネコ充瑠を追い払おうと跳ね除けた瞬間、充瑠のスケッチブックが地面に落下。

クランチュラがスケッチブックを見て、「お前も作り手だったのか・・・」と呟いたのが新鮮でしたね。
あ、そこで警戒解いちゃうんだって。
こういうところが憎めない敵幹部なんですよねぇ、クランチュラ。

広場でポスター制作をしている人のところに飛び込むネコ充瑠。
制作していた人たちは文句を言いかけますが、ネコ充瑠を追いかけてきたクランチュラに驚いて逃亡。
手についた絵の具を見て、やみくもに絵の具をポスターに塗り出すネコ充瑠。
それを見て、そんなんじゃダメだと一緒に絵を描きだすクランチュラ。
ネコ充瑠は楽しそうで、クランチュラも心のままに絵が描けてとても楽しそう。
そして、2人で1枚の絵を描き上げ、笑いあう・・・。

いや、何この展開。
敵同士だよね・・・?

しまいには、クランチュラの元にやってきたヨドンナが絵をビリビリに引き裂くのを「その絵をビリビリにするな!!」って止めるし、充瑠を正気に戻してあげた上に、ヨドンナを足止めするし・・・。

いやもう、これはネコミミギャグ回の皮を被ったクランチュラのメイン回じゃないですか・・・。
なんでこんな事が出来てしまうのか・・・。
本当に怖いです、キラメイジャーの脚本が。

敵幹部なのに「自由に楽しんで作ることを忘れていた・・・」ってことに気づいちゃうし、それがクランチュラの苦しみになってたのがすごい。

ラップ回の敗北で、自分を構成する要素が2割消えてしまっていたクランチュラの消えた部分って、「創作を楽しむ心」だったのかもしれないですね。

さよならクランチュラ・・・?

当然、ヨドンナがクランチュラの行動を許すわけもなく、ヨドン皇帝も激怒。
追い詰められたクランチュラは、ヨドン皇帝から「お前はもう不要だ」と水辺に突き落とされます。

今度こそ退場・・・?とビクビクしていたのもつかの間。
ED中のミニコーナーでガルザに助け出されてました。

ガルザは地球にいるクランチュラの姿を興味津々に見ていましたし、クランチュラの様子がおかしいことにも気づいていました。

消えた2割の事も気にしてましたしね。

ガルザはクランチュラに「頼みたいことがある」と言っており、一見クランチュラに優しく接しているように見えましたが、そこはガルザ。

もしかしたらクランチュラに芽生えた「純粋さ」を利用して何かを企んでいるかもしれませんね。


冒頭で小夜が言っていた「好きなことでも仕事にした途端に楽しくなくなっちゃう」がビシビシと刺さる回でした。

本当、ネコミミの影で何をしてくれたのか。

ラストに充瑠がこっそり探しにいっていたクランチュラと作った絵。
ビリビリになってしまったけど、心のどこかにそれは楽しい思い出として記録されていました。
本当に「みんな仲良く」なれたらいいんですけどね・・・、

来週からはいよいよラストスパート。
クランチュラに強化された?ガルザが大暴れする模様。
ヨドンナとヨドン皇帝に見捨てられたクランチュラはどうなるんでしょうね・・・。

余談ですが、「ウルトラマンオーブ」に怪人が地球で人間の優しさに触れ、人間としてそのまま暮らしていくお話があります(気になる方は「ニセモノのブルース」で検索)
今回のクランチュラを見ていて、この話を思い出してしまいました。

ではまた来週。