主食:舞台

フリーライターが語る舞台のこととか、散文とか。

るひまの、る。

さてさて。

今年のるひまさんの年末祭シリーズ「シンる」。キャストがついに出揃いまして。

毎年恒例の初めて見る方が戸惑うという現象が発生しています(笑)

そんな訳で、今回は祭シリーズを初めて見る方向けに、基本のき、ならぬ、るひまのる、をお教えしたいと思います。

ゆる〜い感じでどうぞ。

本編とショーの2部構成

るひまの年末シリーズは、1部に「お芝居」、2部に「ショー」という宝塚や大衆演劇によくあるスタイルをとっています。

さらに細かくすると、お芝居は2幕に分かれているため、1公演の間に2回休憩時間を設ける構成になっています。

上演時間は、3時間30分。長いと感じるかも知れませんが、これが意外とあっという間に過ぎていきます。

お芝居のベースは、時代劇……なのですが、金髪にサングラスの武士が登場したり、何故か羽を背負っていたり……とあくまでも「ベース」が時代劇なだけと捉えていただけると混乱が少ないかもしれません。例年比較的、扮装が派手な方が多い印象です。

2部については、後ほど詳しくご紹介します。

1部と2部の温度差が死ぬほど激しい

先日のキャスト発表動画をご覧いただいた方なら分かるかと思うのですが、2部のタイトルは基本的にふざけ倒しています(笑)

今回の場合は「ジャングルジャナイトクルーズ」。

はい。私も書いておきながらドキドキしています。

 

誤解の無いように言っておきますと、1部のお芝居は例年本当に素晴らしいんです。ポスタービジュアルがどれだけふざけていようと、本編では必ず涙を誘われ、心を掴まれます。

シリアスとコメディの塩梅が絶妙なバランスなんですよね。

さらに、今回「シンる」の脚本を担当する赤澤ムックさんは、これまで何度も祭シリーズに携わっている言わば常連。祭シリーズの過去作では、心優しき青年が大勢を救うために自らを犠牲にする物語、天下を手に入れようとした青年とその兄の物語などを担当しています。

祭シリーズは、実在の歴史上の人物の「if」、もしもの物語を描いており、ときにはSF要素や言葉を喋る動物が登場したりします。

あ、今回も「ハト」がいるのではないかと思われますね。

 

ただし、1部でどんなにいいお芝居を見ても全てを台無しにしてくると言っても過言ではないのが、2部です。

ここが今回、本当に初めて見る方にお伝えしたいことなのですが、どうかお願いします。何があっても怒らないでください。

というか、「芝居の余韻を台無しにしやがって!!!」と怒られても仕方がないほどに2部は皆さんはっちゃけています。

 

2部の基本的な構成としては、出演者が何人かのグループになり、それぞれオリジナルソングなどを披露します。

祭シリーズでは通称「2部ユニット」と呼ばれ、それぞれ個別に名前も存在します。

また、ユニットによってはMVも撮影されるなど、2部だけで1つのコンテンツになるのではないかというほど、例年気合が入っています。

ただ、オリジナルソングは基本的にパロディめいたものが多いため、本当にあの広い心で見てください。

場合によっては大人の悪ふざけに近いような事もありますので、「あ、それはちょっと……」と思う方はあまり観劇をオススメしません……。

高いお金払ってみるものですからね。残念な気持ちになって欲しくないです。

ファンの一体感が強い

これは、長く続くコンテンツあるあるだと思うのですが、祭シリーズにも独特の「ノリ」のようなものが存在します。

ですが、今回の「シンる」には初めて出演される方も比較的多く、また今回そういった「ノリ」に持っていく方があまり出演されないこともあり、例年ほどは懸念する要素でもないかなと思っています。

 

るひまの「祭りシリーズ」は基本的に「何でも許せる方向け」の作品です。

「歴史がなんとなく学べる」を謳っているシリーズなので、史実を大きく無視することはありませんが、誰でも知ってる歴史上の偉人がクセしかないキャラクターで出てきたりします。

そのため、「何でも許せる方向け」という表現にしています。

なので、観劇予定の方は広い心と暖かい目を持っていただけるといいかなと思います。

 

グッズ等もそのうち発表になるかと思いますが、過去の祭シリーズでは、パンフレットの他、ブロマイド、各2部ユニットのグッズ・ブロマイド……などたくさんのグッズが販売されています。

また根付やアクリルスタンド、缶バッジの出るガチャガチャなども展開されているので、お財布のヒモにくれぐれもご注意ください。

 

祭シリーズ1ファンによる「るひまの、る」、今回初めてご観劇される方のお役に立てていれば幸いです。